【摂食障害の治療法】認知行動療法(CBT-E)ってどんなもの?
- リンチユキ
- 1月16日
- 読了時間: 5分
どんな治療法が有効なのか知りたい!
認知行動療法がエビデンスが多いとされていますが、
一体どんなものなのでしょうか?
#CBT-E#摂食障害の治療法#認知行動療法

認知行動療法(CBT)は、認知(物事の捉え方)や行動にアプローチする心理療法です。
海外のエビデンスでは、摂食障害にも有効であるとされています。
認知行動療法は、
✅自分自身の思考、感情、行動の関係を理解することを助ける
✅ネガティブな思考や行動を変えるスキルを身につけることを助ける
実際に、認知行動療法は
摂食障害に有効なのか?見ていきましょう!
認知行動療法の
摂食障害へのアプローチ(CBT-E)
認知行動療法が摂食障害に使われ始めたのは
1970年代のことで
主に、過食、過食嘔吐の患者さんへ適用され
食事制限や体型、体重に関する
捉え方、行動を変化させていくものでした。
そして2000年に入って
摂食障害のための認知行動療法がつくられ
今までのトリートメントに加えて
感情の不安定さ、完璧主義、自己価値の低さ
自信のなさなど、自分の内面に関する
トリートメントが加わりました。
最近では、認知行動療法は
メール、チャット、携帯アプリや
オンラインベースのカウンセリングなどでも
受けられるようになりました。
これらのセッションは
著しく低体重でなければ
10回くらいで終わるそうです。
(過去のCBTは20回!)
摂食障害のための認知行動療法は
どんなトリートメント内容なの?
食事に関するマイルールを変える
食事に対する厳しいルールや行動についての気づき
食事記録をつける
食べた後に思考、感情、行動を記録します
白黒思考を変える
食べるか、食べないかなど両極端な考え方をへらしていく
代償行為をやめるための策を見つける
代償行為(嘔吐、下剤、チューニング、過度の運動など)以外で
問題解決をする方法を見つける
禁止フードへの挑戦
嘔吐や下剤乱用、過度の運動などが
ある程度コントロールできるようになったら
食べてはいけないと思っているもの
カラダに入れて太ると信じて
食べられないものを
少しずつ食べられるようにしていく
摂食障害の認知行動療法で治るのか?
ここが一番知りたいですよね。
海外では認知行動療法が有効である
とされており
英国ではガイドラインに
認知行動療法を行う指導がされています。
私も、摂食障害専門治療コースを受講しましたが
内容はCBD-E(摂食障害の認知行動療法)でした。
ただ、認知行動療法は
過食嘔吐や過食症で有効とされ
拒食症は命を救う方が先で
心理療法はあまり用いられません。
(思考能力も低下してしまうため)
これは私の見解ですが
日本人は認知がしっかりしている。
行動も礼儀正しく
迷惑をかけないようにしており
認知や行動に関しては
さほど問題なく
「分かっているけどできない」
その下にある未解決感情を
紐解き消すか
ポジションなものへ
変換していくことで
自然に普通とされる認知
行動パターンへ戻っていく
そんな印象を持っています。
その未解決感情の多くは
「こうあらねばならない」
の下にある
人から嫌われたくない
認められたい
条件付きでなく
無条件に受け入れてもらいたい
分かってもらえない
さみしさ、悲しさ、孤独…
それをずっと抱えて生きてきたから
それを手放さない限り
行動パターン、認知を変えても
やっぱり元に戻る
「無条件に愛されたい」
から
認知行動療法で
いい結果を出せば
認めてもらえるので
頑張って完ぺきにこなすのです。
「無条件に愛されてない」と
感じてしまうところ
この前提で生きている限り
「不足感」は消えないです
まだ自分はダメダメ…と
何か足りなものを探し続けます
あなたは愛されてるから生きている!
無条件に愛されているから
私たちは生きており
「生かされている」のです。
これに気が付くまでは
「生きている意味が分からない」
と、生意気なことを
言っていました。
私たちは
生かされているのだ
ということが
腑に落ちるのなら
認知行動療法を
試してみるのも
いいかもしれません。
でも、基本的なこと
生きていることに価値があり
自分も含め
みんな一人ひとり全員が
生きている価値がある
これが心から感じられたとき
私は過食嘔吐が要らなくなりました。
ちなみに、
私は食事記録は大嫌いで
ウソばかり書いてました
(大食い記録は恥ずかしい)
マイルールはなくしたくなかったし
白黒思考、完璧主義があったおかげで
これまで生きてこられたし
海外の大学をストレートで
卒業できました。
過食嘔吐は当時の私にとって
無くてはならないもの
助けてくれるツール
だったのです。
まとめ
認知行動療法は摂食障害に使われ始めたのは1970年代
結果はそんなに良くなかった
2000年代に摂食障害用の認知行動療法ができて結構イイ感じと言われているが過食嘔吐、過食症に使われるが再発も多い
認知行動療法はだいたい10回で、食事に関するマイルールを変える、食事記録をつける、白黒思考を変える、代償行為をやめるための策を見つける、禁止フードへの挑戦などが行われる
イギリスでは摂食障害治療といえばCBT-E(摂食障害の認知行動療法)
オーストラリアでも摂食障害の一般的な治療は、入院か認知行動療法です。
日本人は認知も行動パターンも改善が必要な人は少なく「分かっているけどやめられない」心のつらさがある
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